クロスインデックスの翻訳・通訳コーディネーターの雑感
アフリカ支援の方法
[2012/05/09] 最近、アフリカに対する各国の支援や援助の姿勢が変わってきている。アフリカへの支援や援助から、貿易や投資へのシフトである。これまで、アフリカに対しては、衛生対策、伝染病対策等への人道的な資金援助や食糧支援など貧困層に対する一時的な弱者救済的な側面が強く、貧困状態を脱するための根本的な仕組みを変えるような援助は少なかった。
しかし、世界経済が停滞する一方で、アフリカ地域では高い成長率が見られる国も多いため、援助や支援を提供する相手から貿易や投資などの経済的なパートナーへと、アフリカを捉える視点は変化しつつある。とりわけ、BRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)のアフリカに対するアプローチは支援や援助ではなく、ビジネス上のつながりを求めるものが多い。
アフリカが援助・支援の対象国でしかないという概念は、今や時代遅れであり、今後はアフリカをビジネスパートナーとしても考えるべきであろう。
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